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ぐるり長崎2009-07-05

所用で訪れていた諫早から家に帰ろうと車を出した瞬間にまつを氏からメール着信。本文は一行「終わったー!」と。今日の予定を予め訊いた時にはまず無理と返事を頂いていただけに驚きつつ嬉しさ倍増で、ならばと針路を南西に向けて長崎へ。思えばこれがピタリと嵌まり込む三日間の始まりでありました。

久しぶりにアポのない長崎の夜。のつもりでカフェ豆ちゃんの椅子に腰をおろすと入り口に現れた修さん。あなウデシヤと某氏風に喜びつつ乾杯。すると次には大人の修学旅行でお世話になったヨシイさんが登場。そして今夜は絶対無理なはずのまつをさんが何故か目の前に座っているわけで、それじゃ収まらずにあれよあれよと言う間にまのじ姉さんにじだらくさんにマッキー嬢もとまるでいつものオフ会状態に突入していったわけであります。

翌朝、安宿の窓を開けると五月晴れ。シャワーを浴び早々に宿を出てまつを氏宅に向かう。奥様心づくしの炊き立て朝ごはんを美味しくいただき、トモくんとハイタッチとしていざ出発。目指すは『川合一民吹きガラス工房』。今回の彷徨える旅の主たる目的は長崎インターネットラジオの取材ツアー。到着するといきなり出迎えてくれたサビねこちゃん。ねこ好きには堪りませんとばかりに初めて訪問したお宅でいきなり床に転がってねこいじり三昧。川合さん大変失礼いたしました。と、あれ?美人の三毛ちゃんもいるし、見上げると薄三毛ちゃんまで! ねこ好きの性でどうにか全員にスリスリしてきました(笑)

何故か長崎には魅力的で個性的な生活の根を張って居られる方が多いと思う。そんな中で私が前から気になっていたのが金子さんであるのですが、その方の農園が次の目的地でこれまたウレシヤ。と言いつつも実は website を前から読んでいて自らぶっきらぼうと仰る金子氏に実際にお会いするのは少々緊張していたのだけれども、突然の訪問にもかかわらず、まるでそれが分かっていらっしゃったように椅子に座っておられた氏の実に暖かい眼に心の中でホッと息を吐き出してリラックスできたのでありました。目の前にはしっとりと広がる大村湾。対岸の空港から飛び立つ飛行機の爆音が丁度良いくらいに減衰してどこか牧歌的にろろろろろ…と聞こえる距離で、うらうらとした太陽光のもとで自分の体が海鼠の様に柔らかくなっていったのであります。

三つ目にお邪魔したのは佐世保の北村茶園。ここもまた茶母さまが魅力的なのであります。何を隠そう茶母さまは『百年の森構想実行委員会』の代表なのであります(♪パンパカパ〜ン) 実のところ我が家の弁天様にとっても似たタイプの茶母さまの語る秘話は、取材に同席した私へのプレゼントなのかと思わせられるような○×△な内容で笑っちゃイカンと我慢のひと時だったのです。そしてその後に、私が会いたかったけどついに実現できなかった『あめふらし』氏との対面。そして私の車のリアシートにどっかりと収まった重量級のハイパワーハイブリッドアンプ。この件については別コンテンツでお伝えしたいと考えておりますです。合掌。

そして今回一番緊張の糸が張り詰めた大閑道人氏との出会い。この内容については私には消化(昇華?)できないのでここに書き表す事が出来ないのが残念でたまらない。まつを氏との会話を聞きつつ、なにかの『光』を見たことだけをこの場に報告して先を急ぐ事にする。ここで私は島原に向かいたくなった。いや、向かわなければならないと感じて助手席のまつをさんに提案すると即答で島原行き決定とあいなった。

到着してすぐに石龍に湧水をかけてはるぷぅの快復と家族の安泰をお願いした。そして向かった速魚川別館。カメラマンの順造さんピアニストの薫さん一家が蟹パーティーをしているとの情報は川棚あたりで既に入手済みであったので広域農道を走る右足に力がこもるのを平常心で抑えつつの苦しい道程だったけど、その鬱屈を一瞬で払いのけるほどの旨い味噌汁に感動してその夜は里山のカバノンで身体を休めた。翌朝の雨で覚睡してゆるゆると三日間の出来事を振り返る。その後に山を降りて最後のミッションをこなした直後に痛いほどの大粒の雨。その意味することを理解しつつ帰路に着いた。考える事が一杯の三日間に感謝。

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