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小浜温泉の昼下がり2007-03-02

ランタンフェスティバルとハトシと新しい出会いを反芻しつつ、せっかく長崎まで来たのでここはやっぱり温泉に行かなきゃ駄目でしょと我が息子がテレパシーをびしばし送ってきたので、朝飯を頬張りつつ地図を眺めて決めた行き先が小浜温泉であった。地図から場所を拾って旧街道沿いのなるべく昔からあるような宿の電話番号を調べて缶珈琲を啜りつつ電話を入れてみた。

数箇所に電話を入れるが、朝のチェックアウト時なのか電話に出ない宿があった。まぁしょうがない、縁が無かったと思って次を探す。そうやって絡まった糸を解していって一軒の宿にたどりついた。我々のみならず息子も昼ごはんを食べる時間が欲しかったので、貸し切り露天風呂と休憩できる部屋をお願いした。

雲仙や島原に向かう時に何気なく通り過ぎていた小浜の街をビール片手に宿の二階の部屋から眺める。正面の公園には近くの小学校の遠足だろうか、大勢の子どもたちが子犬のように走り回っているのが見える。側溝からはこれぞ温泉といった感じで気前良く湯気が上がっている。そうそう、温泉はこうでなくちゃいかん。猪口才な循環湯などは宇宙の彼方へ飛ばしてまっとうな温泉は昔からのやり方でやればいいのだ。

宿の女将に軽い食事を頼むとまだ料理人が来ていないらしく困った様子だったが、近くの店から饂飩とちゃんぽんの出前を取ってくれた。この二つが実に素朴で美味かった。飾らない食べ物。毎日は無理だけど週に何度か食べたくなる味といったら伝わるか。とにかくまた食べたいと思う料理であった。

そうこうしている内に風呂の準備が出来て一番風呂に飛び込んだ。あの辺が母ちゃんの好きな枇杷で有名な茂木で、そのずっと向こうが野母崎だぞと息子にレクチャーしながら、まっ昼間の冬らしからぬ陽光に照らされながら当たりの柔らかい湯につかって凝り固まったあれやこれやを緩めた。

こんな温泉街に○のじ姉さんとか○○のじ師匠などとご一緒できれば幸せいっぱいで、その後三週間くらいは元気に過ごせそうなので次回は是非お時間を頂戴したいと思いながら、長崎道〜九州道をシュパ〜ンとブローオフバルブの音を響かせながらくるまを走らせたのでありました。

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