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宇久島〜呼子〜小戸〜戸畑クルージング2023-08-25〜28


久しぶりのクルージング(回航とも言う)で、五島列島北端の宇久島から母港までの2杯のヨットを乗り継いで楽しんだ記録。博多から佐世保までは未踏の海?なので楽しさ倍増。

博多までの特急ソニック自由席が満員だった時点で嫌な予感はしてたのだが、気がつけば華の金曜(死語)だったのね。博多駅ビルのくうてんが軒並み行列だったのでさっさと隣のKITTEに移動して、並んでない店を探し当てお一人様の修行(何を隠そう私は一人呑みが苦手)で沖縄料理のアテに軽くやってから博多埠頭行きのバスに乗車するもこれまた満員。


お初のフェリー太古は23:45発の夜行便で楽しさ倍増なんだけど、通路までゴザ敷いて寝てるほどの大混雑。しかも何やら若者が多い。五島列島頑張ってるなぁと、デッキでその若者たちと喋ってると、夕焼けマラソンってのが福江島であるらしく、その便は満員だった由。色んなスポーツの話で盛り上がって、私としては珍しくその中のひとりと再開を誓ってアドレス交換。いいぞ、旅らしくなってきた。


雑魚寝部屋に戻るとすでにスペースはなく、枕を抱えて空いてる場所を探してなんとか仮眠を取るまもなく、真っ暗な宇久港に到着してヨットハーバーまで歩いてると星がすごく綺麗でオリオン座に無沙汰の挨拶をしながらヨット着。ゆっくり寝るまもなく、今回の目的である機関の重要部品の点検交換・調整をサクサクと済ませて出港。初めての海域で目指すは生月島と平戸島の隙間なんだけど隙間に見えない。ともあれたどり着き、瀬戸に入ってゆくと生月大橋が見えてきた。懐かしいトラス構造だね。


平戸島から唐津のあたりは陸しか知らないので物見遊山の観光気分。柱状節理があちこちにあるのを眺めつつ呼子に舫う。風呂に向かうと西日にジリジリ焼かれて暑いというより日焼けした肌に痛いとうなだれつつもヌルメの風呂に入ってさっぱり。さてイカだ烏賊だ!と店を探して歩けど、どこも満員御礼ならぬ夜間休業状態、歩き疲れた頃に街外れでようやくイカ刺しにありつく。呑んで食って満足したら、またまた暗闇の中スーパーまで歩いて朝飯を買い出しする。艇に戻って残りの懸案事項にトライするも夜目老眼では厳しくて挫けてペンディング。それにしても夜になったのにまだまだ暑い。手持ちのUSB扇風機でも日焼けしたほてりには叶わず、チクチク刺してくる小さな蚊の実にしつこい攻撃もあって寝付けず。


朝日に乾杯して飲む福島の桃のチューハイがしみじみ旨い。


眠れぬ朝を迎え、近くを散歩して街の様子をうかがうも有名な朝市はまだ始まりそうもないので、さっさと解らんして次の寄港地の博多に駒を進める。博多では、上架作業を終えて私を待っている乗り慣れた艇を母港まで連れ帰るために乗り換える予定。呼子〜博多は近いのでセール展開して静かな航海を楽しみつつも昼過ぎには到着。クラブハウスでシャワーを浴びてスッキリした途端に土砂降りにあってびしょ濡れ。なんの罰なんだと着替えて昼寝する。目が覚めたころクルー到着でタクシーで居酒屋へ。運転手おすすめの店がなかなか美味かった。


最終レグは0630出港。ここは慣れた航路なので余裕なんだけど、スキッパーとしては深酒できない。というかやっぱり緊張して飲めないビビリ爺であった。船底がきれいなので滑る滑る。メインだけの機帆走で過去最高の8.8ノットを記録。ひはは。去年採用した第三のクルー、マキタくんが大活躍。これが実に優秀でメイン上げがものすごく楽勝になったよ、今後ともヨロシクね。

母港到着1230で、まずは潮だらけになった艇を水洗いしてスッキリしてから、僚艇の懸案事項その二のブツを持ち帰って、自宅の部屋の作業台に据えて老眼鏡をかけキッチリ修理・調整を済ませてフネに戻って取り付けて動作確認。再度帰宅後にシャワーを浴びてうたた寝のつもりが爆睡になってて艇長氏の晩飯のお誘いに乗れずに最後に失礼ぶちかます。貴船のご安航を祈念しますと夢の中でUW旗を揚げる。

最後に今回の航路(青い線)を載せておきます。船では、灯台をはじめ様々な情報が記載されている海図を使って航海しますが、これを眺めてるだけでも実に楽しいのです。


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